バーフバリ 2 観た

バーフバリ 2 を観ました。
面白かった。

特に前半は満点以上の素晴らしい出来だったと思います。

父バーフが王様の家来に即位する式典のシーンは最高。
歌も音楽も演出も展開もノリノリでボルテージが上がりました。

バーフとカッタッパの旅物語もとても良かったです。
演出はコテコテで古臭い感じだけど、それがかえって良い雰囲気を醸し出していました。
話の構図はちょっとトリスタンとイゾルデを思い出しました。

バーフが姫を連れて凱旋する船が空を飛ぶシーンは完全にファンタジー調なのに全然違和感がなくて、面白かった。
綺麗なテリー・ギリアムといった感じ。

後半部分も面白かったです。

カッタッパがなぜ裏切ったのかがキーになるのかと思っていましたが、そこは割とあっさりしていて少し驚きました。
バーフ母に手を汚させないため、国王の命令は絶対だから、身分的な縛りの 3 つが理由だと思いますが、個人的には、(息子にも等しい)バーフの命が一番大事なんじゃないの?? と思いました。

バーフ母が子バーフを連れて逃げるシーンで物語の円環が閉じて、あとはクライマックスまで一直線という構成も良かったです。
超人プロレスも結構楽しめました。

ラストは、正義が勝った、悪いことをする奴は許さん的なストレートな幕引きでした。
日本人的には、「勝ったのは農民たちだ」とか「刀は鞘に入っているのが最上」とか、勝者の無常感とか、暴力を否定しつつ少しひねったオチを期待してしまいます。

もう一度見たいかというとそれほどでもないですが、今はお腹いっぱいだからかも。
残酷シーンもそこそこあるので、他人に勧めるときは相手の好き嫌いを知った上でになりそう。