廃墟はけっこう好き。
だけど、なんでも良いというわけではなくて、好きな廃墟が好き。
苦手な廃墟は苦手。
いつの間にか人間がいなくなって、自然に飲み込まれたような廃墟が好き。
「天空の城ラピュタ」の空中庭園みたいなヤツ。
水に沈んだ街とかも。
高層ビルから街を見下ろしていると、ここからヒトが去ってしまい、道路や建物が木々に侵食されたら、、、と想像する。
代々木公園や青山霊園から緑が溢れ出して、低層の建築群を覆い隠す。
もしも都市が丸々、何か知らない理由で放棄されて、それからだいぶ時間が経って、廃墟になってしまったら、、、。
渋滞を作る自動車の列は消えてしまい、道路の上にも緑が生い茂る。
その一方で、生命の気配がないガランドウな廃墟は苦手。
いわゆるポスト・アポカリプス的なヤツ。
複雑で巨大な建造物は残っているけれど、草花も虫も、生命は死に絶えてしまって自分だけが取り残されている。
生き延びる手段はほとんど残されておらず、未来は見つからない。
空気は冷え切って、聞こえてくる音もない。
そういうのは、ちょっとしんどいし疲れる。
「少女終末旅行」面白かったけど、途中で辛くなって最後まで追いかけられなかった。
もったいない。
どちらの廃墟の場合も、廃墟があるならぜひ探索をしてほしい。
ここに住んでいた人はどういう思いで暮らしていたのか。
人々はどうしていなくなってしまったのか、今はどこへ行ってしまったのか。
驚愕の事実が見つかったりするのも良いし、謎を解く鍵を探すのも良い。
その点「ケムリクサ」は 1 島の探索が良かった。
キイロの採集は世界が息づいている感じがした。
ただ、そのあとは、旅の目的が水の発見や赤い木の討伐などになり、移動が主体になってしまった。
実際、廃墟の中を進んでいるのに、探索フェイズがないなんて残念じゃん。
守衛ロボットが眠っているとか、人間が戻ってきたときのための機構が残されているならそれも良い。
そういうのがなくても良い。
巨大な廃墟を歩き回るのは大変なので、浮きポッドみたいな乗り物があると良い。
一人用のソファに浮上システムがついたようなヤツ。
その代わりに転移装置みたいなのがあっても良いし、足の生えた家でも良い。
何れにせよ、なんらかの移動の補助はあった方が良い。
かつて住んでいた人々の末裔など、わずかな住人がいるのも良いし、いないのも良い。
いたとしたら、だいたいボーイ・ミーツ・ガール的な話になりそう。
山賊的な格好をした女の子とか定番っぽい。
危険な生き物はいない方が良いかな。
食べ物は確保できた方が良い。ご飯は大事。
そう考えると、廃墟ものは無人島ものの隣接ジャンルなのかもしれない。
どちらも、人がいない場所でのサバイバル。
「ベイグラントストーリー」またやりたいな。
好きな廃墟 | 響かないヤツ |
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古代遺跡 | 産業遺物 |
居城 | 工場 |
寺院 | 病院 |
石 | コンクリート |
土 | アスファルト |
木 | 鉄 |
緑 | 錆 |
泉 | 淀み |
レリーフ | 看板 |
人の代わりに自然が支配 | 人がいなくなって空っぽになった |
生活の痕跡が残る | 生活感がない |
温かみがある | 冷たい |
原初的 | 終末的 |
有機的 | 無機質 |
生命 | 空虚 |