かなり面白かった。満足感が大きい、とても良い作品でした。
主人公側のキャラがとても良かった。アツいシーンも多かった。
強い信頼関係や、おのれへのプライド、一歩前に進む力強さが見られて、心が揺り動かされました。
一方、主題の一つである創作に関しては、それほど響かなかった。
メインで描かれているのは、マス向けの創作であって、他者の承認を得るための活動。
それはそれで素晴らしいことだけど、個人的には、創作は私的な欲求を満たすためのもの。
他者に向けた創作は純粋な創作とは少し違うように思う。
ソウタ君が最後にやったことは私的な欲求に従った創作に近そうですが、あくまでもメインはマス向けの創作について。
作品の面白さに影響があるわけではありませんが、共感みたいなのは持てなかった。
もう一つ気になったのは、この作品が基本的にパロディであるということ。
創作の凄みは個人的な動機に根付いているほど強く感じるものだと思う。
二次創作はやはりパンチ力で劣る。
作品として面白かったし、いろいろ考えることもあった。
ただ、創作の魅力はすごい創作物に出会って衝撃を受けたときに一番感じるものだと思う。
その点はちょっと弱いかなと思いました。
パロディ自体は面白いし、物語の中の人物と出会えるというワクワク感もある。
エンターテインメントとして、とても素晴らしく、特に 5 話目までは繰り返し見たい感じ。
かなり好きな作品でした。
